津田沼では何件の交通事故が起きているのか
お住まいの地域で、どれくらいの交通事故が発生しているのかをご存知ですか?
千葉県は、他の都道府県に比べて交通事故が多い街です。その中で、習志野市津田沼は安全な街ですが、近隣の交通事故がどのくらい・どのようにして起きているのかを知っておくことで、交通事故を予防することができます。
今回は、習志野市津田沼の最新交通事故動向をお伝えします。
平成29年度の事故件数から最新の事故件数、どのような事故・被害者が多いのかまで見ていきましょう。
このコラムの目次
1.習志野市津田沼の最新交通事故件数
まずは、習志野市津田沼の最新交通事故件数をチェックしましょう。平成29年度と平成30年度5月時点までの報告を見ていきます。
(1) 平成29年度の交通事故状況
千葉県内と習志野市の比較
千葉県警による平成29年度の交通事故の統計を見てみましょう。
千葉県内では、平成29年度は18,030 件の交通事故が発生しました。このうち、負傷者は、22,106人、死者数は154人です。
前年の平成28年度は18022件の交通事故があり本年度は微増となっています。
負傷者・死者数は、ともに本年度は減少しています。千葉県内の交通事故は平成28年度に比べて少し増えているものの、死者数は-31人であり、負傷者数も-290のため、大きな事故は減少している印象です。
では、津田沼はどうでしょうか。
津田沼だけの統計はないため、習志野市のデータを見ていきます。習志野市の平成29年度の交通事故発生件数は、434件です。
負傷者518人、死者3人でした。交通事故の多い千葉市では、3088件の交通事故が報告されており、負傷者は3715件、死者は18件でした。
千葉市と比べると習志野市は、交通事故は1/6以下であり、千葉県内でも安全な街といえそうです。
津田沼にお住いの皆さんは、千葉市や県内の他の街にでかけるときには注意した方が良さそうです。
というのも、千葉県は死者数の多い都道府県として平成29年度は第5位となりました。特に、市原市で死者数が多く報告されています。
(2) 平成30年度5月現在までの交通事故状況
次に、最新である平成30年5月時点までの交通事故報告を見ていきましょう。
千葉県内では、5月だけでも1443件の交通事故が報告されています。死者数は15人、負傷者数は1750人です。かなり多い人数に思えますが、前年の同時期と比較すると、事故件数は-25件減少、負傷者数も-90人となっています。
もっとも、死者数は5人増加しているため、安心できません。
平成30年5月末時点までの交通事故は、6852件起きました。死者数は76人、負傷者8288人で、前年比だと、死傷者、負傷者が大幅に減っています。しかし、5月の統計と同じく、死亡事故は増加しており、+16件の結果です。
昨年度、千葉県は死者数の多い都道府県第5位だとご説明しましたが、平成30年5月末時点では3位と順位が上昇しています。
では、習志野市津田沼はどうでしょうか。
習志野市では、平成30年度に入って死者は出ていません。事故件数は159件、負傷者数178人です。
千葉市は1157件の交通事故が平成5月時点までに報告されていることから、習志野市は昨年に引き続き千葉県内でも安全な地域といえそうです。
死亡者も現時点では出ていないため、このまま交通意識の高い街を継続していきたいところです。
このように、千葉県は全国的に見ても交通事故の多い街ですが、習志野市津田沼はその中でも安全な街です。
もっとも、市外へ出る際は、気を抜かず交通事故に気をつけるようにしましょう。
2.津田沼の交通事故事情
高齢者の交通事故に特に注意
次に、津田沼ではどのような事故が多いのかを解説します。予防策も一緒に見ていきましょう。
(1) 特に多い交通事故被害者は歩行中の高齢者
千葉県内の統計を見てみると、歩行中の高齢者の死亡事故が最多となっています。高齢者が歩行中に車との接触事故で死亡してしまうケースが特に多いのです。
具体的には、平成30年度5月末時点で、45件の死亡事故が発生しています。年累計では、昨年現在よりも19件増加しています。
交通事故被害者に多いイメージがある子どもは、1件のみの報告です。子どもの交通事故と比較しても、高齢者の交通事故はかなり多いといえます。
高齢者の歩行中の死亡事故は特に多いケースですが、自転車乗車中に事故に遭うケースも同様に多い事例です。
歩行中の事故は道路横断時、自転車の場合は交差点時での事故が多くなっています。そのため、交差点や横断歩道付近での運転は特に注意が必要です。
高齢者に事故が多い原因としては、歩行速度が一因として考えられています。
高齢者は横断歩道や交差点を青信号の間に渡れると考えますが、実際は加齢により歩行速度がおそくなってしまっているケースがあり、渡りきれず事故に遭ってしまうのです。
夜間だと、車も歩行者が見えにくく、交通事故を引き起こしてしまう可能性が高いことが指摘されています。
このように、交通事故被害者には高齢者が特に多くなっています。皆さんも気をつけて運転するようにしましょう。
(2) 高齢者の死亡事故を防ぐために注意すべきポイント
では、高齢者の死亡事故を防ぐには、具体的にどのようなポイントで気をつければよいのでしょうか。
①歩行者を見かけたら減速
車を運転する際は、歩行者を見かけたら減速を心がけてください。高齢者が歩いている場合は、思っている以上に時間がかかるケースもあります。
そのため、一時停止を行い、道を渡りきるのを確認してから、発車するようにしましょう。
②夕暮れ時も事故が起きやすい
また、夕暮れ時の運転も注意です。
日没前後の2時間の間に交通事故が多発するとの統計が出ています。日没前に早めにライトを点灯させ、見えにくさを解消することが大切です。
高齢者もこの時間は、見えにくくなるため、運転者が特に気をつけなければいけない時間帯です。
③グレーや黒の車は特に注意
グレーや黒の車は、高齢者が判断しにくい車といわれています。目の衰えから、夜には見分けがつかないこともあります。
高齢者の事故は、家の近辺での事故が多いため、生活道路はゆっくり運転するようにしましょう。
④高齢者は明るい服を選ぶ
また、家族に高齢者がいる場合は、夜出かける際明るい色の服をえらんであげてください。反射材も有効ですが、ご本人が嫌がるケースもあるでしょう。
明るい色の服装なら、夜でも目立ちやすく、ドライバーも気づきやすくなります。
以上が、気をつけるべきポイントです。
3.車の交通違反で多い違反は?
次に、車の交通事故で特に多い違反事例をご説明します。事故予防策も一緒に見ていきましょう。
(1) 脇見運転の安全配慮義務違反が最多
では、どのような交通違反が交通事故を招いているのでしょうか。
平成29年年度の千葉県の統計では、安全配慮義務違反による交通事故が最多となっています。
具体的には、123件が安全配慮義務違反であり、そのうち脇見運転40件、運転操作31件、安全確認他52件が、報告されています。
習志野市津田沼だけの統計はありませんが、全国的に見ても、安全注意義務違反は多いため、千葉県内での違反と同様の結果が予想できます。
安全配慮義務違反のうち、特に多いのは脇見運転です。脇見運転は全国的にも多い違反のため、皆さんが注意すべきといえるでしょう。
脇見運転による事故は、直線の道路上での発生が特に多く傾向にあります。
というのも、まっすぐで何も危険がないように見える道路は、ドライバーが気を抜きがちです。
何か別のものに視界を奪われ、歩行者に気づかず事故を起こしてしまうケースが多いのです。
皆さんも、脇見運転には十分注意してください。
(2) 脇見運転を防止。運転の際に気をつけることは?
では、脇見運転を防止するためにはどうすればよいのでしょうか。
①カーナビの操作、注視は危険
運転中に気がそれてしまう一番のポイントは、カーナビです。
「次どっちに曲がるのか?」「ここで正しいのか?」と道を確認している間に事故が起きる確率が高くなります。
運転中にカーナビをチラ見したり、注視してしまうことは危険です。ナビの地図を確認する場合は、一旦車を停車させて行うようにしましょう。
②物が落ちたら停車後に拾う
また、物が落ちた際に運転しながら拾ってしまい衝突事故を起こすケースもあります。
一時的にでも運転中の視界が途切れてしまうのは大変危険です。赤信号になるまで、拾うのは我慢し、車を停止している際に拾うようにしましょう。
拾う際は、パーキングに入れてから行うようにしましょう。
③交差点、横断歩道は特に注意
交差点や横断歩道は車だけではなく、歩行者や自転車など交通弱者が行き交います。そのため、特に左折時・右折時などはしっかり確認した上で走行するようにしてください。
急いでいるときは、判断も焦りがちです。歩行者が飛び出してきて、ひやっとした経験は誰に手もあるはずです。徐行運転で、安全に左折・右折を行うようにしましょう。
上記ポイントをおさえて、安全な運転を行うようにしましょう。
4.津田沼近郊で交通事故の被害者になったら
千葉県全体や習志野市津田沼の最新交通事故動向をお伝えしました。
習志野市津田沼は千葉県内でも安全な街です。しかし、一歩市外へ出てしまうと、習志野市よりも交通事故件数が多い地域となります。そのため、市外へ出る際は、特に気をつけるようにしてください。
また、運転する際は、高齢者や脇見運転にも注意が必要です。1人1人が少し気をつけることで交通事故は必ず減ります。
そして、もし交通事故の被害者になってしまったら、泉総合法律事務所津田沼支店にご相談ください。わずらわしい保険会社との交渉は、弁護士が一手に引き受けます。
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